学生が発達をどのようにとらえたのかを学内の講義と病院実習の経験をふまえたうえで、重症心身障害児施設実習において、発達をどのようにとらえたのかを明らかにすることを目的として行った研究である。方法は学生の実習記録を質的帰納的方法で分析した。学生は、生活年齢と発達年齢が大きく異なる障害児と接することにより、発達について標準だけで考えるのではなく、個別性を重視した視点で対象の発達をとらえる必要があることを認識できていた結果が得られ、本学の小児看護学実習の教育的意義が大きいことが立証された。発表時は他校の教員から実習の構成のねらいなどの質問があり反響があった。(本人分担:研究全般において質的分析を中心とした役割を果たした)
p.128
富澤弥生、鈴木千明