「脇侍像における童子形表現の展開-不動明王二童子像を通して-」(査読付き)
不動明王に付き従うコンガラ・セイタカの二童子は、不動十九観の規定によって図像化が促されたものである。二童子にはそれぞれ異なる性格が与えられており、その差が形姿にも反映されていることに注目し、経典や儀軌に拠らない図像の変化を検証した。コンガラ・セイタカ童子が、中世の童信仰を背景に童子形を取り込んでいく流れを考察した。pp.19-35
『東北福祉大学研究紀要』33巻(通巻36号)