「保育士による担当クラス集団の認識と保育の困難さに関する研究」
日本教育心理学会第58回総会
質問紙調査を通して保育者が認識するクラスの状態を捉え、集団活動や他児との関係づくりの困難さとの関連について検討を行った。その結果、クラスの状態として活動の切り替えが困難な状態の場合、保育における幾つかの活動で保育者が困難を感じる傾向にあること、逆に活動意欲が高い状態や子ども同士の認め合いが見られる状態では困難さが軽減される傾向にあることが明らかとなった。一方で、本調査では障害児や「気になる」子どもと他児との関係づくりの困難さとクラスの状態との関連は明らかとならなかった。