東日本大震災の発生以降、仙台市の学校に勤務する養護教諭に対する支援の状況と必要となる支援について、震災発生から学校再開まで、2011年度、2012年度以降という3つの時期の違いに着目して検討を行なった。その結果、養護教諭において情緒的・情報的支援のニーズが他の支援内容に比べて強く認識される傾向にあった。そのニーズに対して、情緒面での支援は実際にある程度なされていたのに対して、情報面での支援は、特に学校再開までの時期に十分になされていなかったことが示唆された。
平川 昌宏、内藤 裕子、西野 美佐子、荒井 美智子、沼山 博