平成12年4月に「介護保険法」が施行された。その中で、高齢者福祉施設においての職員に対する研修というものが更に重要視されてきている。質の高いサービスを提供するためには、研修会での知識修得は重要であると仮定した場合、施設外での研修も重要だが、職員が知識・技術の担保ということを考えた場合、「施設内での研修」の充実が求められる。ただし、「施設内」では、どのような内容を誰が講師担当し実施しているのだろうか。その現状を分析してみた。
また、質の高いサービス提供をするためには、福祉専門職として、適切なスーパービジョンを受けることが可能な職場環境も必要であると考え、日々の実践の中で、職員個々が、スーパービジョンを受けることが可能な環境にあるのかどうかを、高齢者福祉施設に限定はするが、明らかにされた問題の解決方法のひとつとして「社会福祉士養成における実習指導者養成」を目的とし開催されている「社会福祉士実習指導者講習会」のプログラム内容とを関連づけて今後の可能性の分析を試みた。