「社会福祉士実習指導者講習会」は、平成21年「社会福祉士及び介護福祉士法」の一部改正」の前年より「社会福祉士養成における実習指導者養成」を目的とし開催されている。講習会の講義科目は、「実習指導概論」(講義2時間)、「実習マネジメント論」(講義2時間)、「実習プログラミング論」(講義3時間)、「実習スーパービジョン論」(講義・演習7時間)で構成されている。
本研究では、その講義科目のひとつである「実習スーパービジョン論(講義・演習)」を中心に、講習会において、実習指導者が実際に学び修得した内容が、実習指導を行なう際に活用されているのか。また講義内容を参考にしながら実習指導が行われているのかどうか。実習生においては、実習指導者の指導内容(実習スーパービジョンを含む)を理解しているのかどうかを把握分析を行なった。併せて、今後の講習会開催における「実習スーパービジョン論」演習内容の内容修正、また、実習機関・実習生・養成校間の「実習スーパービジョンの二重構造」(公社)日本社会福祉士会編2014:251-252)に基づく、更なる連携強化の方向性を検討した。