重症心身障害の子どもをもつ母親を対象にインタビューを行い、重症児とその家族が在宅生活を続けていく上でのサポートや支援体制、今後の重症児の支援とその介護者の支援の方策を検討することを目的とした。調査結果から、重症児の身体状態の理解不足、利用サービスの硬直性、利用できるサービスの不足、地域の社会資源の未活用、介護者支援といったニーズがあることが示唆された。地域における社会的支援ネットワークのあり様を解明し、ネットワークを再構築することが重症児の生活の質向上に好影響を与えると考えられる。
pp.115-124