重症心身障害児とその介護者である母親に関するサポートネットワークの構造と課題について母親らの語りから明らかにすることを目的とした。
母親らのライフストーリーから、子の出産から現在までのサポートネットワークの構造を整理した結果、乳児期から児童期、そして現在に至るまでに、共通している点はソーシャルワークや相談支援機能の充実が必要となっていることである。実際には、母親自らが重症児の生活全てをマネジメントする実施主体となっており、重症児とその母親を取り巻くサポートシステムの構築や支援を統合する相談窓口を確立する必要性があると考える。
pp.47-58