「重症心身障害児をもつ母親へのサポートネットワークに関する一考察-重症心身障害児支援と家族支援の側面から-」
母親らの語りは、子どもの「ケアの実態」、インフォーマルなサポート源である「家族」、「近所・地域」、フォーマルなサポート源である「行政や相談支援機関・事業所」、そして「将来のサポート」に関する5つの語りに整理することができた。母親らがニーズとして語った今後必要とするサポート内容とサポート源の役割としては、重症児を中心に、母親、家族、友人、近隣、行政機関、相談支援機関、医療機関、教育機関が円環的に存在し、多面的に重症児を支えるネットワークであると考える。pp.175-186
『東北福祉大学研究紀要』第37巻