母親らのライフストーリーから、子の出産から現在までのサポートネットワークの構造を整理した。
乳児期から児童期、そして現在に至るまでに、共通している点はソーシャルワークや相談支援機能の充実が必要となっていると考えられる。子どもの出産後からの入院生活、そして退院後の在宅における生活を継続してきた過去、そして現在においても、ソーシャルワークや相談支援が十分にその機能を果たしていない状況が見受けられる。実際には、母親自らが重症児の生活全てをマネジメントする実施主体となっており、重症児とその母親を取り巻くサポートシステムの構築や支援を統合する相談窓口を確立する必要性があると考える。
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