重症心身障害児を持つ母親らの地域生活の現状と課題-母親らへのグループインタビュー調査結果を中心に-
日本社会福祉学会第60回大会・関西学院大学
母親は精神的・身体的負担が強いられている状況下においても、母親自らが支援のネットワークを広げ、地域生活を継続しているとみられる。子どもの障害が重ければ重い程、社会的支援が重要な支えになっていくのではないかと考える。今回の調査結果からも、日常生活における困り事として「緊急時利用サービス不足」「将来見通しの不安」「社会資源の理解不足」「相談相手の躊躇」といった声が挙げられている。今後は、重症児を取り巻くケアマネジメント機能のシステムや支援を統合する相談窓口を充実させる必要性があると考える。