演習科目では、以下の3点を授業展開で実施している。第1点目としてシラバスとは別に半期ごとのスケージュール表を配付し、学生が自身の学びの確認ができるようにチャック形式として達成度を可視化している。第2点目として、リエゾンゼミでは、➊仙台市との認知症施策推進に関する連携協定に基づき、後藤自身の年度計画案に学生を参画させ実践展開することによって、大学での学びを「社会と社会福祉の関係性」として捉えることとしている(ホームページに掲載有り)。(1)地域における認知症の理解“認知症にやさしいまちづくり”[東口キャンパス]、(2)シニアいきいきまつり(仙台市高齢者生きがい推進健康祭)[勾当台公園にて開催]、(3)認知症本人・家族へのインタビュー動画作成のワーキンググループ[適時開催]。今年度は、(1)の取り組みは全国、また諸外国でも取り組まれており、その中でも大学生が中心としているケースはなく、今後の社会的な意義から本取り組みの継続・継承していくことを含め、名称を学生と検討し、「おれんじvision」とした。名称の提案においては、仙台市地域包括支援課の担当者にも示し承認を得た(我が国の今後の認知症への取り組みとして重要な位置づけとして認識している)。❷地域福祉の推進(本取り組みはSDGSの一環としても位置付け)の観点から以下の2事業に参画している。(1)泉区民ふるさとまつり(SDGs:No.4,11,15,17←SDGsの17ある目標番号)での「鮎のつかみ取り体験」の参画(2)泉ヶ岳悠・遊フェスティバル(SDGs:No.11,12,13,17)での「ペットボトルロケット発射体験」に参画。第3点目として、介護実習の演習では、実践レビューを踏まえ、「(1)介護福祉士」としての専門性を証明する1つとして、第1ステップとして、「介護の再現性の検証」についてデータケースを用いて、『理論思考に基づく介護過程の再現性の検討』をテーマにケーススタディを開催。第2ステップとして、ケースステディから得られた結果から研究課題を設定し、先行研究との関連から学術的に検討している。第3ステップとして、介護実習での学びの総括として、実践内容から専門性の観点から先行研究を踏まえ論点を抽出し、「実践研究」を開催し、介護福祉士としての専門性を学術的な視点から検討している。また、最終段階のディスカッションでは、2年と3年の合同で思考の相互作用の促進の機会としている。