本研究は、保育者養成校の卒業生を対象にアンケート調査を実施し、就職後に生じた卒業前の就業イメージとのズレや、養成段階で就職支援として期待することについて明らかにし、養成段階や卒後に取り組む支援のあり方について検討した。その結果、就業前後でのイメージのズレを極力小さくし、早期離職を低減させていくために、養成段階では卒業生との縦のつながりがもてるような取組を充実し、自分に合う仕事を考えることができるようなプログラムが必要であることが明らかとなった。さらに、在学中だけでなく、卒後の支援として、養成校が主体的に実践現場の研修や協議の場に関わることが、早期離職を低減し、保育の質を向上することの一翼となることが考える。
共著者:日野さくら、高野亜紀子、利根川智子、和田明人