仮設住宅の住民代表、行政、社会福祉協議会、関係団体で構成される「A町サポートセンター連絡協議会」にオブザーバーとして参加し、そこでのフィールドワークや同連絡協議会メンバーへの聞き取り等により、復興支援の実情や被災住民の実態について調査した結果、自力での住宅再建や災害公営住宅への転出により、仮設住宅の空き家が“虫食い状態”となり、震災後に構築された仮設住宅におけるコミュニティが希薄化することで、住宅再建や災害公営住宅への移転の目途が立たない住民、とりわけ高齢者等の要援護者世帯の孤立が問題となっていることについて報告した。
赤塚俊治・小野芳秀