日本における「産業福祉」が直面する今日的課題についての研究を進めている。経済のサービス化、グローバル化、企業の社会的責任(CSR)経営の重視、就業構造の変化、職場のメンタルヘルスやワーク・ライフ・バランス問題、労使関係の個別化のますますの進展など、日本の産業社会を取り巻く環境は大きく変化してきている。こうした環境条件の変化の中で変容を迫られる「産業福祉」をどのように捉えるべきかという問題意識に基づいている。