在宅パーキンソン病(Parkinson’s disease;PD)患者の活動状況の現状把握と外出状況への影響因子の検討を目的とした。2地域居住のPD患者に介護保険利用状況と外出状況をアンケート調査し,居住地域性についてχ2検定で検討した。その結果,介護保険利用率が64.3%であり,利用中のサービス種別は通所サービスや訪問リハビリテーションが多かった。外出目的では生活必需行動が多く,社会・余暇活動は少なかった。外出手段では,自家用車と徒歩が多く,公共交通機関や車椅子の利用が少なかった。外出目的は趣味や娯楽,外出手段は車椅子で地域差を認め,交通などの利便性の影響が示唆された。夏季に比べ冬季の外出頻度が低下したが,地域差はなく,1回/週の外出機会が確保されていた。冬季および夏季の外出頻度を説明変数とした順序ロジスティック回帰分析で年齢,性別,介護保険サービス利用有無が有意な関連因子であった。