〔目的〕パーキンソン病(PD)患者の服薬および食事栄養状況,諸活動の現状と問題点を明らかにする.〔対象と方法〕在宅PD 患者147 名に郵送法による服薬,食事,諸活動に関するアンケート調査を行った.〔結果〕服薬忘れ率23.1%,昼食時の服薬忘れが多く,服薬忘れ有群の罹患期間が有意に長かった.診断時からの体重減少は104
名にみられ,-4.4 ± 6.1 kg 減であった.介護保険サービス利用有群が無群より,転倒有群が無群よりも有意にBMIが低値であった.〔結語〕罹患期間が長い患者は,昼食時に服薬忘れの割合が高いことが示唆された.また,介護保険サービス利用者や転倒歴のあるPD 患者には,リハ支援だけではなく,栄養管理などの支援体制の必要性が示唆さ
れた.