[目的]本研究では,歩行時の足角が足趾把持力発揮に関係しているかを明らかにするために,足趾把持力と快適および最速歩行下の足角との関係について検討した。[対象・方法]健常成人女性27名を対象とした。測定項目は,足外転位,足中間位,足内転位の足部角度3条件で測定した足趾把持力と最速歩行および快適歩行下の足角とした。足部角度3条件で測定した足趾把持力と快適歩行および最速歩行下の足角との関係をピアソンの積率相関係数を用い検討した。[結果]最速歩行下の足角と足内転位で測定した足趾把持力との間に有意な負の相関関係が認められた。[結語]これらの知見から歩行時の足角は,足趾把持力発揮に関係していることが示された。
10(1)41-44
相馬 正之, 村田 伸, 甲斐 義浩, 中江 秀幸, 佐藤 洋介