ハンドヘルドダイナモメーターを用いて, 理学療法士8名が測定者, 被測定者を相互に入れ替わり, 総当り56組の組合せで等尺性最大肘関節屈曲筋力測定を1週間の間隔を開けて行い, 1週間後の測定値の再現性を検討した. 結果はハンドヘルドダイナモメーターの最大許容荷重量30kgを越えた例が4組あった. 残り52組で1週間の前後を比較すると, 両群の測定値間に有意差はなく, しかもY=Xに近似する直線相関関係が見られた. 初回と1週間後の差分を平均値で除した差分率は最高30.4%, 平均値は11.5%であった.
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三浦尚子,半田健壽,中江秀幸,阿保孝文,稲葉理枝,竹沢実,藤野隆喜,鎌田泰光,鈴木一,根立千秋