本研究の目的は,保護者が生活の中で子どもの姿勢に対する意識調査をもとに、姿勢に影響する身体機能および行動特性の分析より,学齢期児童の「姿勢」と身体的側面と行動の関連を明らかにすることである.さらに,この結果をもとに効果的な介入の在り方について姿勢に関するアンケートと行動特性の指標として日本版感覚プロファイル(Sensory Profile,以下SP)を実施した.
日常の姿勢の崩れが必ずしも身体能力に起因するものではなく、日常における生活行動が影響する可能性が示唆された.特に子どもの遊びの選択には遊びへの興味関心や内的な動機に加え、遊びを通して得られる感覚への嗜好性の影響も指摘されており、今回の日本版SPの結果が示すように感覚刺激への反応傾向が身体能力以上に影響している事が明らかになった