本専攻のクリニカル・クラークシップ型臨床実習が学生の学びに与えた影響に関する研究である.本専攻の臨床実習形態をクリニカル・クラークシップの理念を導入し,評価実習Ⅰ,評価実習Ⅱ,実践実習Ⅰ,実践実習Ⅱの4つの臨床実習をクリニカル・クラークシップ型臨床実習として再構築した.このクリニカル・クラークシップ臨床実習の特性は,見学・模倣・実施の3段階を経て学ぶことや,対象者中心の医療であることから,対象者に関する十分な情報を事前に提供受けること,記録課題よりも臨床経験を重視することなどである.これらのクリニカル・クラークシップ型臨床実習が学生にもたらした影響について,学生に実施した調査結果から検討した.
pp.159-167
紀國谷恵子 佐藤善久 渥美惠美