国際障害分類が2001年に改訂された国際生活機能分類(ICF)は,障害のあるなしに関わらず,すべての人を対象とし多角的に分類化できるツールである.対象者に関わる福祉,保健,医療などの専門職がシームレスに支援を展開する上で、課題となる連携のあり方に対し,ICFの理念や視点,分類および用語などを共通言語として共有することの有効さと課題について検討した.またICFを共通減として教育を受ける福祉,保健,医療などの専門職の養成課程においても,互いの専門性を理解し,チームの一員として他者を尊重し信頼できるための教育のあり方が必要であり,その教育のあり方についてIPE(多職種連携教育)の重要性を述べた.
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