クリニカルクラークシップ型臨床実習の有効性に関する報告
―臨床教育指導者の調査結果から―

第54回日本作業療法学会（web開催）

本専攻が取り組んでいるCCSを取り入れた臨床実習（以下、CCS型臨床実習）のなかから，学生が最初に経験する臨床実習（以下，CCS型評価実習Ⅰ）に関して，直接指導したCEに対し実施した指導経験に関する調査結果から，CEが捉えたCCS型臨床実習の有用性に関して，明らかにすることを目的とし，研究をおこなった．対象のCEは，概ねCCS型評価実習Ⅰを好意的に捉えていた．またCCSの有効さに関しても，指導体験のないCCSという新たな教育方法が，意外にもCEの作業療法実践に沿った指導方法であることが示唆された．またCCSが，臨床教育で重視される臨床的思考の学びやすさにも関連しているなど，CEが学生にとって教育的効果の高さと認識していることも示唆された．