「乳児の表情認知時の脳活動について 青年期成人における性差の検討」
第38回日本神経心理学会(山形)
乳児の表情(cry:乳児の泣いている場面, non-cry:機嫌の良い場面)による脳活動の違いについて青年期成人の性差を検討した。脳活動はNIRSで計測した。対象者は男女各12名(計24名)とし、乳児の2種類の表情を呈示した。2要因分散分析の結果、前頭極に位置するチャンネルで、男女間で有意な差がみられた。前頭極は、高次な認知コントロールを司る部位であり、青年期成人において、乳児の表情認知時の高次な脳活動には性差があることが示唆される。田邊素子・庭野賀津子