乳児の泣き顔(Visual Task)・乳児の泣き声(Audio Task)を呈示したときの理学療法学専攻大学生3名の前頭前皮質部の脳活動をNIRS装置、乳児の情動認知についてJIFPを使用し計測した。小児施設実習の前後で比較した結果、3名とも脳活動で有意な差があったチャンネルはVisual Taskで16個、Audio Taskで12個であった。情動認知は実習後、快と読みとるようになり、表情カテゴリー分類の育児経験者との一致数が増えた。小児実習経験は大学生の乳児の泣きに対する脳活動と乳児の情動認知に影響することが示唆される。
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田邊素子・庭野賀津子