自閉症スペクトラム児(以下ASD児)は対人面に問題を抱えておりSocial Skill Trainingなど認知面に働きかける対応がとられ成果をあげている。一方で運動を用いた介入によるASD児の行動の変化を調べた研究もあるが一定の見解は得られていない。
ASD児は動きがぎこちなく運動を苦手とする児が多いが、運動を用いた介入を行っている児童施設はわずかである。
本研究ではASD児のもつ動きのぎこちなさに着目し、下肢へのリズミカルな運動を伴う活動と運動を伴わない活動を課し、その後の上肢の運動のぎこちなさの変化を比較し、運動を用いたASD児への介入の有効性を検討した。
結果、下肢へリズミカルな運動を伴う活動を行うと上肢の運動の滑らかさが増加することがわかった。