その他

基本情報

氏名 五十嵐 守
氏名(カナ) イガラシ マモル
氏名(英語) Igarashi Mamoru
所属 健康科学部 リハビリテーション学科(理学療法学専攻)
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

「初期乳児期における自閉症スペクトラム障害児と健常児の自発運動の比較」

単著・共著の別

その他(発表学会等)

発行又は発表の年月

201904

発表学会等の名称

第10回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会 兼 第1回日韓台ニューロリハビリテーション学会

概要

【目的】自閉症スペクトラム障害(ASD)の乳児と健常乳児の,乳児期初期における自発運動の相の変換の違いを明らかにするために,ASD乳児と健常乳児の自発運動中の肘の屈曲伸展運動の角加速度と角躍度(角加加速度)の二乗平均平方根(RMS)値を比較した.【対象と方法】18人の早期産児のデータを用いた.うち3人は小学校入学時までにASDと診断された児で,他の15人は小学校入学時までに中枢神経系・筋骨格系に大きな問題がないとされた児である.最終月経後(PMA)36週から56週の間に自発運動を4週ごとに計測した.仰臥位で右上肢の自発運動を測定し3次元動作分析を行った.取得したデータから肘の屈曲伸展運動の角加速度RMS値と角躍度RMS値を算出した. PMA36週と40週(term I),44週と48週(term II),52週と56週(term III)の期に分け,各期のRMS値の平均を代表値として比較検討した.【結果】健常乳児の角加速度および角加速度RMS値は,term IIおよびterm IIIはterm Iよりも有意に小さかった.ASD乳児の角加速度RMS値は,term IIIはterm IIよりも有意に大きかった.角加速度および角躍度RMS値は、term IIIのASD乳児の値は健常乳児の値よりも有意に大きかった.【考察と結論】term IIIにおけるASD乳児の自発的運動は,健常乳児の自発運動よりもギクシャクしていることがわかった.角加速度・角躍度のRMS値の増加は,初期のASDの徴候と予後に関連している可能性がある.
五十嵐 守,小山 秀紀,出江 紳一