養護教諭を目指す学生を対象とし、養護実習の体験を題材にPCAGIP(Person Centered Approach Group Incident Process)法を行い、その有効性について検討することを目的とした。方法は、5回のセッションにおける振り返りシートの自由記述データについて内容分析を行い、内容分析を基に作成した質問紙を用い量的分析を試みた。内容分析の結果、セッションの特徴によってカテゴリーに属するデータ数の分布にばらつきが見られたが、質問紙調査においてはPCAGIP法のコアの効果が十分に得られていることが示唆された。また、養護実習の体験学習を促す効果があることについて確認することができた。
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