研究の目的は、5年の実践と研究の蓄積の中で作成したPCAGIPの効果尺度の安定性を検討することと、今回の実践から得られた効果要因について検討することである。とくに5年間の継続実践において『金魚』と『金魚鉢』の効果の差異がなくなってきていることから、『金魚鉢』の学びに注目し質的データの分析より示唆を得ることを目的とした。尺度の安定性については、十分な信頼係数と同構造の尺度が得られ安定性を確認することができた。役割による学びの違いについては、数量分析においても有意差は認められず、質的分析においても『金魚鉢』が十分学べていることが確認できた。また、この要因としてファシリテーターの力量が関与していることが示唆された。