「心理学科の養護教諭養成におけるフィジカルアセスメントの学びと教育課題」

日本学校保健学会第６６回学術大会

本研究は心理学系の養護教諭養成における学生のフィジカルアセスメントの能力がどの程度習得できているか、その状況と教育課題を明らかにすることを目的とした。方法は看護学臨床実習と養護実習のレポートや自己評価より、学びや反省点の記述を抽出・分類した。その結果、看護学臨床実習では心理的支援に関する学びが多い一方、フィジカルアセスメントに関する学びが少なかった。養護実習では救急処置に関する自己評価が高いとは言えず、自身のなさや知識不足を感じていたことがわかった。このことより、フィジカルアセスメントに係る科目、看護学臨床実習、養護実習をつなげて系統的に学べるような教育が必要であると考えられた。
飯嶋亮子　内藤裕子