養護教諭養成において4年間PCAGIPを用いて養護実習の振り返りを実施し、その効果を検討してきた。本研究では、尺度の改善と効果要因の検討を目的とした。前回の課題点より尺度の改善を行い、同意書を得られた41人のデータを分析対象として因子分析を行った。3因子13項目が抽出され高い信頼性が得られた。また、皆が共有しやすい事例の場合は、省察を促進し効果が高くなることが示唆された。解決しにくい事例の場合は、展開の良し悪しの評価は低いが事例提供者を支えるような受容的雰囲気が高まり、事例提供者が主役となるセッションが展開されやすいことが示唆された。