グループホーム(以下、GH)は軽・中度の痴呆性高齢者を受け入れることが政策的に期待されており、GHケアの特徴を考えても、寝たきり・重度の痴呆性高齢者の利用を想定しているわけではない。しかし実態は制度導入から、利用者の重度化が進んでおり、ターミナル期のケアがいずれ直面する課題となっている。痴呆性高齢者のターミナルケアの事例分析から、今後のGHのターミナルケアに必要な条件として(1)協力病院との連携(2)職員の取り組む意思、(3)家族の同意・協力が必要であることが明らかにした。
総p.180 第10章「痴呆性高齢者グループホームにおけるターミナル期のケア」 pp.187-192
古川繁子(編)、森明人 他