社会福祉サービスの普遍化に伴い、社会福祉サービスが一般的なサービスとして提供されるようになり、「競争原理」や「市場原理」を取り入れサービスの質を高めていこうとすると、高齢者をますます厳しい生活状況においやるという状況も一方で現れてくる。そこで、福祉に従事するものは改めて、憲法25条にみる生存権について考え高齢者福祉の理念を制度と福祉思想の両面から再検証し、さらには、13条をいかに具現化しながら、地域の中でサクセスフルエイジング(よりよい加齢)できる福祉文化を創造していくことの重要性について論究した。
総p.238 第8章「高齢者の生きがいと社会参加」 pp.107-117
賀戸一郎、佐々木隆志編(編)、森明人 他