2011年3月11日の東日本大震災時、食物アレルギーをもつ子どもとその家族は、アレルギー対応食の確保に苦労し、避難所などにおいては担当者の食物アレルギーへの知識不足からトラブルが頻発した。そのような状況のもと、アメリカから食物アレルギー対応食品の支援物資が届き、それらが宮城県、岩手県において配布された。ここでは、アメリカから食物アレルギー対応食品の支援物資が日本に送られた経緯およびこれら食品に関する日本側受け入れの経過を明らかにし、そこから浮かび上がったアレルギー対応食品の国際支援に特有の課題を指摘した。pp.45-46、三田久美、松本 祥子、柳井智和