「災害時における食物アレルギーをもつ児童支援とその社会的ネットワークに関する実証研究」
東日本大震災時の状況の中で、食物アレルギーへの知識不足から震災時における食物にまつわるトラブルが後を絶たず、地震や津波による直接的な一次被害のみならず、二次被害をも引き起こすこととなった。そこで本研究では、(1)宮城県を主な対象とし、食物アレルギーをもつ児童への災害時の対応の状況について実態調査を行い、(2)その上で、こうした児童を支援する全国における社会的ネットワークの、とりわけ災害時のあり方について提言を行うことを目的したものである。pp.87-94
『研究紀要』、アサヒビール学術財団第27巻(2012年度)