「東日本大震災と女性の復興支援のあり方―陸前高田の学びから―」

陸前高田グローバルキャンパス大学シンポジウム2017、主催：岩手大学、陸前高田市コミュニティホール

陸前高田市における研究教育活動の概要を説明し、その学びの特徴を示すことを目的とする。震災後、陸前高田の女性たちは、ジェンダー関係の非対称性を経験しながらも、復興を目指した集合的な行為を行い、生活の再構築に寄与している。著者らは、それらの行為について学生の学習活動と連動させ社会学的に考察してきた。その結果、震災前の家族生活や地域活動を営んできた経験がそれらの支援に活かされているということ、さらに、それらが地域の当事者で完結するのではなく、外部者に開かれているということが明らかになった。その特徴ゆえに学生たちは、フィールド学習というアクティブな学びを進めることが可能となった。
p.91-93(p.92担当）
牧野友紀、松本祥子、山田香