2022年度から新カリキュラムになり、在宅看護学論は基礎看護学の次に位置づけられ、どのような実習をすれば学びが深まるのかの示唆を得るため。2019年~2024年までに発表された論文から、在宅看護実習の内容が記載されているものを研究対象文献とした。新型コロナ感染拡大下での実習展開が多く、該当文献は2編であった。新カリキュラムの動向や意図を踏まえ、訪問看護ステーションだけでなく、多様な場での実習を組み合わせ、地域に暮らす人々の理解とそこで行われる看護について学んでいるといえる。実習日数・期間が短いため、見学実習に留めない工夫やそれぞれの実習での統合やリフレクションが今後の課題として示唆された。