「母親が発達障害のあるこどもをほめた内容と効果」

発達障害のあるこどもの母親54名を対象に、保護者支援講座の特徴である積み重ねて学習する効果について、母親がほめるタイミングと内容の実態を検討した結果、以下のことが明らかになった。1．母親は保護者講座で積み重ねて学ぶことにより、終了時だけでなく、いろいろなタイミングでほめることができるようになる効果が明らかになった。2．発達障害のあるこどものよい行動を母親がほめることで、こどもはどうすればよいのかが具体的に理解でき、できることが増えていく効果があることが示唆された。3．母親がほめることで、こどもの行動が改善することを実感し、子育ての自信につながる重要な効果があることが示唆された。4．母親のもっとほめようというやる気が起こることで、発達障害のあるこどものよい行動が増えるという、親子のよい関係の循環が生まれる効果につながることが示唆された。
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富澤弥生、鈴木千明、氏家享子

東北福祉大学特別支援教育研究室研究紀要Vol.6