【目的】本研究の子育て支援は、大学教員としての地域貢献かつ小児看護専門看護師としての実践活動であり、発達障害の診断の有無や年齢にかかわらず、子育てに悩んでいる保護者を対象に、こどもを上手にほめることを中心としたロールプレイを含む計3回のプログラムである。よりよい支援につなげるため、保護者アンケートのこどもの変化からみた支援の効果を明らかにすることを目的とした。
【方法】対象は子育て支援を利用した保護者16名、データ収集方法は支援後にアンケート調査を行い、こどもの変化についての自由記載内容を質的記述的方法により分析した。
【結果】分析の結果、<できる行動がふえた><症状が改善した><自分を否定することが減った><言語的コミュニケーションが向上した><表情がよくなった><人間関係が良くなった>の6カテゴリが抽出された。データ例として、「タイマーを使って時間を意識した行動ができるようになった」、「自分から行動することが増えた」、「大きなパニックはこの3週間ない」、「自分を否定することもほとんどなくなった」、「こどもから話してくれるようになった」、「ニコニコしている時が増えた」、「きょうだいが一緒に遊ぶようになった」があっ た。
【考察・結論】保護者からみたこどもの変化として、まずは、できる行動がふえる効果があり、行動数の増加だけでなく、時間の意識や、自分からという内容のレベルアップもみられた。さらに、症状の改善や自己肯定感が上がった、言語的コミュニケーションや人間関係の改善がみられた。これらは、発達が気になるこどもの特性への直接的効果と考えられ、保護者がこどもを上手にほめることを中心とした子育て支援の効果が明らかになった。