発達が気になる子どもの子育て支援は、発達障害の診断の有無や年齢にかかわらず利用可能としている。小児看護専門看護師である大学教員が大学内に開設した相談室において、5名程度のグループで、子どもの特性をふまえたほめ方などロールプレイを含むペアレント・トレーニング等を実践している。そこで、よりよい支援につなげるため、子育て支援を利用した母親の認識の変容と子どもへの影響を明らかにすることを目的とした。 対象は子育て支援を利用した母親61名、支援終了後に母親が自由に語った感想をデータとして逐語録を作成し、質的帰納的方法で分析した。子育て支援により、母親はこれまでの子育てを振り返り、子どもの頑張りを認め、待つことやほめる行動ができるようになり、子育ての認識が変容したと考えられた。認識が変容することで、イライラが減り、自身の幸せや自己肯定感を育てる重要性の理解につながることが示唆された。子どもは、症状の軽減、心の安定が得られ、コミュニケーションや行動のよい変化に影響することがわかった。さらに、母親の認識の変容により、行動だけでなく感情にも影響し合い、親子関係がいいサイクルに変化したことが明らかになった。支援者が指摘するのではなく、自ら気づき、認識の変容をもたらすことができる支援の重要性が明らかになった。