その他

基本情報

氏名 富澤 弥生
氏名(カナ) トミザワ ヤヨイ
氏名(英語) Tomizawa Yayoi
所属 健康科学部 保健看護学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

「地域における大学教員の取り組み~発達が気になるこどもの子育て支援看護専門相談室の実際」

単著・共著の別

単著

発行又は発表の年月

201806

発表学会等の名称

第5回日本CNS看護学会抄録集、東京都

概要

【目的】地域の子育てを支援する目的で、大学の許可を得て、小児看護専門看護師の資格をもつ教員が担当する「発達が気になるこどもの子育て支援看護専門相談室」(以下、「子育て相談室」とする)をキャンパス内に設置し、活動に取り組んでいる。【取り組みの内容】「子育て相談室」の担当者は1名、1回40分程度、完全予約制、有料である。大学のHPでの案内と地域の病院の外来にお知らせしており、予約は電話で、注意欠如多動症および自閉スペクトラム症の診断をうけたこどもや、未診断だが発達が気になるこどもの子育てに関する相談全般に、制限なく(年齢・IQ・診断の有無にかかわらず)応じている。保護者からの個別相談だけでなく、子どもへの効果的な接し方であるペアレント・トレーニングのグループ指導も開催している。さらに、支援者育成の目的で、医師・看護師・臨床心理士・保育士・子育て支援センター職員・学生などの見学も受け入れている。【結果】 1年2か月間の利用者は、延べ160名であった。相談内容は、子育ての悩みをとにかくきいてほしい、こどもへの効果的な対応方法を具体的に知りたい、などのほか、不登校・暴力・心身症などの二次障害、夫・義母との関係性の問題、対象となるこどものきょうだいや母親自身の病気の問題にも応じている。【考察】子育て相談室の利用者増加は、家族会における利用者の口コミと、地域の病院との連携の効果と考えられ、地域における取り組みにおいては、まず利用者からの評価を得ることが重要であると考えられた。今後の課題として、相談内容は、子育てに限らず、家族全体の関係性や健康問題に及ぶため、担当者は、幅広い知識と対応力をつける必要があることと、準備
や記録等をふくめた活動時間の確保が課題である。
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