「母親が発達障害のあるこどもを褒めることによって生じる変化」

第22回北日本看護学会学術集会抄録集、岩手県盛岡市

発達障害のあるこどもと家族の支援につなげるため、母親が発達障害のあるこどもを褒めることによって生じる変化を明らかにする事を目的とした。データ収集は、インタビューガイドを用いた半構造的面接法で行い、褒めた後の変化などについて、自由に語ってもらい、質的記述的方法で分析した。母親が発達障害のあるこどもを褒めることによって生じる母親の変化として、＜怒ることが減った＞、＜気持ちが楽になった＞、＜こどものありのままを受け入れられるようになった＞、＜こどもの行動を肯定的に捉えることが出来るようになった＞、＜こどもの将来に希望を持てるようになった＞、＜自分の意識を変えなければならないと気づいた＞、＜穏やかに過ごせるようになってきた＞の7つのカテゴリが抽出された。母親が発達障害のあるこどもを褒めることは、母親自身にも効果があり、こどもの精神の安定、自己肯定感を高めることにつながることが示唆され、母親が視点を転換し、褒めることができるようになる支援の重要性が明らかになった。
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北澤将太、一木咲良、佐野穂、富澤弥生