交流企画として「気になる学生のよりよい臨地実習指導方法の創造を目指して、一緒に考えてみませんか?」を主催した。<目的>発達障害の基本的知識をふまえたうえで、気になる学生の実例や対応、指導時の気持ちと対処法、等をグループワークで話し合い、これからの臨地実習指導のヒントや問題解決の糸口をみつけ、よりよい臨地実習指導方法の創造を目指します。<概要>臨地実習において、ふだん通りの指導ではうまくいかないため、指導に困難を感じ、気になる学生として、コミュニケーションが苦手、こだわりが強い、人との適度な距離がわからない、落ち着きがない、忘れ物が多い、時間管理ができない、等、発達障害の特徴をもつ学生に出会ったことがあると思います。看護基礎教育において、発達障害のある学生への指導や支援方法が確立しているとはいえず、とくに臨地実習においては、学生も指導者も教員も困難を感じているのが現状だと思われます。今回、第一部として、その講義の中から、発達障害の基本的な知識、および発達障害のあるこどもへの効果的な対応の基本をご紹介し、参加者とともに確認していきます。その後、第二部として、実習指導者と教員が同じグループになり、両方の立場から意見交換を行いたいと考えています。
意見交換のテーマは、①これまで経験した気になる(指導に困難を感じた)看護学生の実例、②うまくいった対応・うまくいかなかった対応、③その際、自分が抱いた気持ち、その原因と対処法、等です。
具体的な実例から、気になる学生のよりよい臨地実習指導方法の創造をみんなで目指したいと考えています。同時に、指導者や教員が抱く困難感に着目し、対処法を知ることにつなげたいと考えています。これからの臨地実習指導のヒントや問題解決の糸口をみつけていきましょう。
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富澤弥生、一ノ瀬まきの、高田昭