「学生が小児看護学実習において事故リスクが高いと考えた場面」

日本小児看護学会第26回学術集会講演集　日本小児看護学会第26回学術集会、大分

目的は、学生が、小児看護学実習において、事故リスクが高いと考えた場面について明らかにし、安全教育の効果的な方法について検討することである。小児看護学実習において、「実習中に事故リスクが高いと考えた場面を3つあげ、その理由・注意点について考察する」というレポート課題を病院実習と幼稚園実習の両方で課している。そのレポートの記載内容をデータとし、意味内容の類似性によりカテゴリーを抽出する質的記述的方法で分析した。さらに、病院実習と幼稚園実習の結果を比較し、それぞれの数も算出した。
　病院実習では、ベッド周辺での注意が必要な場所や場面が幅広くあげられており、幼稚園実習では遊びの場面が多いという違いがみられた。安全教育として、実習前に、学内の授業や演習でリスクについて繰り返し触れること、実習中に学生がリスクを意識できるような具体的な課題を設定することが重要であることが示唆された。
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富澤弥生、鈴木千明