発達障害のある子供の母親が得た子育てに関する情報や支援のなかで、母親が支えになったと捉えている内容を明らかにすることを目的とした。調査実施の承諾が得られた3施設において通院または入院、療育を受けている発達障害をもつ子供の母親を対象とした。事前の自記式質問紙調査の内容を踏まえ、半構造化面接による調査を実施した。子育てをするなかで「支えになったこと」に関する内容を質的記述的に分析した。分析の結果、子育てをするなかで「支えになったこと」に関する記録単位46から6カテゴリ、11サブカテゴリが抽出された。カテゴリは、『母親が言いたいことを言えること』、『母親が考えや気持ちを受けとめてもらえること』、『母親に支持的に関わってもらえること』、『母親が信用できること』、『母親自身が子供のことを肯定的にとらえられること』、『母親の気持ちを奮い立たせる何かがあること』であった。本研究は、平成24年度文部科学省科学研究補助金基盤研究(C)の助成により実施した。
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鈴木祐子、塩飽仁、佐藤幸子、富澤弥生、田﨑あゆみ、井上由紀子、槌谷由美子