母親がネガティブに捉えている情報や支援の内容、およびその情報源・支援元を明らかにすることを目的とした。調査実施の承諾が得られた3施設において通院または入院、療育を受けている発達障害をもつ子供の母親を対象とした。事前の自記式質問紙調査の内容を踏まえ、半構造化面接による調査を実施した。子育てをするなかで「困った情報や支援」「母親の情緒面にネガティブに作用した情報や支援」に関する内容を質的記述的に分析した。分析の結果、子育てをするなかで「困った情報や支援」に関する記録単位77から9カテゴリ、「母親の情緒面にネガティブに作用した情報や支援」に関する記録単位37から11カテゴリが抽出された。母親は身近な人からの理解や協力が得られないことを困ったと捉えていた。また、そのことにより生じる他者の反応が、母親の情緒面にネガティブに作用していると捉えていた。本研究は、平成23-27年度文部科学省科学研究補助金基盤研究(C)の助成により実施した。
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鈴木祐子、塩飽仁、佐藤幸子、富澤弥生、田崎あゆみ、井上由紀子、槌谷由美子