「看護系大学の教員と学生による被災地でのボランティア活動の継続を可能にする要因の検討」

日本災害看護学会第17回年次大会

目的は、看護系大学の被災地でのボランティア活動の継続を可能にしている要因を明らかにすることであり、2011年3月～2015年3月のボランティア活動に関する記録を分析対象とし、活動継続に関する内容について検討した。分析した記録は、ボランティア報告書、説明および会議資料、学生へのガイダンス資料、スケジュール一覧であった。初期の活動には、ガソリンなどの物資と人員確保が必須であり、大学の明確な方針が重要であることが明らかになった。また、詳細な活動記録が重要であり、訪問先が固定し顔のみえる一貫した支援が継続できることが示唆された。説明および会議資料により、事前の準備と関係者との連携が重要であることが明らかになった。さらに、学生のボランティアに対する意識の高さもうかがえ、学生の活動継続のためには、教員が常に教育的なかかわりをもっていること、活動の申込みが比較的自由であることが重要と考える。教員では、活動における学生への教育的意義を感じていること、無理せず柔軟な対応ができることが活動継続の要因であると考える。
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富澤弥生、一ノ瀬まきの、小野木弘志、鈴木千明、中村令子、三澤寿美