小学校の「特別クラブ」の活動は、勤務の時間的な問題と教職員の専門性の問題により、扱いが難しくなってきている。そこで「外部講師」を活用して演奏技術の向上を行う団体が増えてきている。本研究ではその中で音楽活動を行っている特別クラブに焦点を当て、外部講師を依頼する側と外部講師を受ける側双方に対し個別に半構造化インタビューを行った。これにより、外部講師を依頼するに当たっての著問題、および外部講師として指導に当たる立場としての役割と思いについてまとめた。その結果、①人材バンクの活用②謝金についての環境整備③指導内容を明確化④顧問教員と外部講師の立場関係⑤学校教職員同士のコンセンサス⑥各方面との連携について、演奏技術の向上および人格の完成に向けた必要事項として挙げられた。
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