本研究では,児童が音楽を聴く行為の評価に至るまでの教師の認識のプロセスを明らかにすることを目的とした。はじめに,授業において児童が音楽を聴く行為が記述された文章を収集し,児童の音楽を聴く行為の評価傾向について把握した。次に,ビジュアル・エスノグラフィーを用いて,教師に音楽科学習のビデオを見せながら半構造化インタビューを行った。そして,最後に,結果から得られた言語データをもとに,教師が評価を決定するに至るまでの認識のプロセスについて考察した。
総p.442 pp.281-293
渡会純一、香曽我部琢、斎藤真