本研究では、「音楽づくり」中の旋律作成についてのアプローチについて,簡単に導入できる音楽づくりのワークシート「色塗り譜」を開発し,実際に小学校に導入し授業実践を行った。その授業について,熟達した複数の教師に録画したビデオを見せながらの半構造化インタビューを行い、プロコトル分析を行った。これらの実践をキース・スワンウィックの『音楽的発達の螺旋状過程』図と照合させることで、4段階の実践の積み上げによって螺旋状過程の体系的段階が回数を経ることに上位まで達していることが分かった。
総p.423 pp.247-264
渡会純一、藤坂雄一